20代で転職回数が多い方は、転職活動で不利になるのではと不安に感じるでしょう。
20代で転職回数が多い場合、1企業当たりの在籍期間が短いので長続きしないのではと思われがちです。とはいえ、20代はポテンシャルを評価されるので転職する際は有利な時期であるのも事実です。
将来のキャリアプランを見据え、転職すべきか検討する必要があるでしょう。
本記事では、20代における転職回数の平均について、転職する際に不利となる可能性のある回数の目安や理由、そのような場合に成功するためのポイントなどを解説します。
20代の転職回数は何回までなら良い？
20代の転職回数の平均は1回～2回と言われています。
20代は若くポテンシャルを評価されるので、採用されやすい年齢ではありますが、理由もなく転職を繰り返すとマイナスイメージを持たれる可能性があります。
20代で転職回数が多い場合は、転職理由の伝え方などに工夫が必要です。
20代前半は2回までが目安
20代前半で、転職活動に影響を与えないようにするには、転職回数2回までが目安です。
20代前半の場合、大学卒業後の年数を考慮すると、2回の転職で1社当たりの在籍期間は1年程度となるでしょう。
3回以上になると、1年以内で転職していることになるので、辞め癖があるのではとマイナスイメージを持たれる可能性があります。
20代前半で3回目の転職となる場合は、本当に転職すべきか検討することをおすすめします。
20代後半は3回までが目安
20代後半の場合は、転職回数3回までが目安です。
4回以上になると1社当たりの在籍期間が短いので、明確な転職理由がないと、マイナスイメージになるでしょう。
4回以上の転職の場合、大企業など転職先として人気の企業の内定を獲得するのは難しいので、入念な準備が必要になります。
20代に多い転職理由
20代に多い転職理由について解説します。
気になる方は、チェックしてみてください。
やりたいことがある
20代で転職する人は、やりたいことがあり明確な目的を持って転職するケースが多いです。
「資格やスキルを習得したい」「未経験業種にチャレンジしたい」など、ポテンシャルを活かせる20代ならではの転職理由でしょう。
20代はポテンシャル採用されやすいので、やりたいことがある場合の転職時期としては最適です。
前向きな転職理由なので、採用担当にモチベーションの高さが伝われば、転職回数が多くても不利になりにくいでしょう。
年収に不満がある
20代では、年収に不満があり転職を検討するケースがあります。
「サービス残業が多い」「将来年収が増える見込みがない」など、問題がある場合は転職したいと感じるでしょう。
とくに、業務内容を習得し、ハードな仕事をするようになる20代後半で年収に不満を感じるケースが多いです。
仕事とプライベートを両立できない
仕事とプライベートを両立できないというのも、20代の転職理由として多いです。
定時に帰れる職場のみならず、残業をするのが当たり前となっている職場があるのも事実です。
とくに、結婚や出産などのライフイベントが発生すると、残業時間が多かったり休みを取りにくい職場では、続けるのが難しいでしょう。
転職回数が多いと転職活動に影響する理由
転職回数が多く、明確な転職理由を答えられない場合、不利になる可能性があります。
転職回数が多いと転職活動に影響する理由をチェックしてみましょう。
辞め癖があると思われる
転職回数が多いと、辞め癖があると思われる可能性があります。
企業側は採用活動を行う際、コストや労力がかかりますし、教育コストも考慮すると、長期的に勤務してほしいと思うでしょう。
そのため、採用活動を行う際は、長期的に働いてくれるかという視点を持っています。
納得できる理由もなく転職回数が多いと、採用してもすぐに辞めるのではと懸念し、採用に抵抗を示す可能性があります。
必要なスキルが身についていないと思われる
転職回数が多いと、スキルの習得が中途半端になり、必要なスキルが身についていないと思われる可能性があります。
とくに、キャリアに一貫性のない転職の場合、スキルの習得に関し、マイナスイメージになりやすいので注意が必要です。
複数の業種へ転職歴がある場合は、習得したスキルをアピールできるかがポイントとなるでしょう。
人間性に問題があると思われる
転職回数が極端に多いと、人間性に問題があると思われる可能性があります。
たとえば、以下のように人間関係を理由に転職する場合は注意が必要です。
- 上司との相性が悪かった
- 職場の雰囲気に馴染めなかった
どの職場でも相性の悪い人はいるので、人間関係で転職を繰り返している場合は協調性がないのではと思われる可能性があるでしょう。
20代で転職回数が多くても転職すべきケース
20代で転職回数が多いと、転職を躊躇しがちですが、20代は有利に転職できる時期であることも事実です。
現職が合っていない場合は、転職回数に関わらず転職した方が良いケースもあるでしょう。
20代で転職回数が多くても転職すべきケースについて解説します。
現職が明らかに合っていない場合
現職が明らかに合っていない場合は、転職回数が多くても20代のうちに転職するのがおすすめです。
たとえば、以下のようなケースが考えられます。
- 年収アップの見込みがない
- 業務内容の相性が悪い
- 職場環境が合わず、心身に不調を来している
- 仕事とプライベートを両立できない
自分に合わない職場で仕事を続けていると、心身に不調を来す可能性があります。
また、転職するのであれば、若い方が有利になるケースも多いです。
現職との相性が悪い場合は、早めの転職を検討しましょう。
未経験転職を希望する場合
未経験転職を希望する場合は、20代のうちに転職するのがおすすめです。
20代はスキルや実績よりもポテンシャルを評価されやすいので、未経験転職が有利になりやすいのです。
また、20代は自分のやり方に染まっておらず柔軟性が高いので、社風に馴染みやすいと好印象を持たれるケースもあります。
ただし、20代後半以降になると、未経験転職の難易度が上がります。
転職回数が多いと転職を躊躇しがちですが、未経験でチャレンジしたい業種がある場合は、早めの転職を検討しましょう。
年齢制限のある職場への転職を希望している
年齢制限のある職場への転職を希望している場合は、早めに転職しましょう。
「転職回数が多いから数年後にしよう」などと躊躇していると、応募資格がなくなる可能性があります。
明確な年齢制限を設けている求人は少ないですが、中には募集条件として年齢を設定しているケースもあるので、確認しておきましょう。
明確なキャリアプランがある
明確なキャリアプランがある場合、転職回数が多くても転職するのがおすすめです。
「やりたい業務がある」「身につけたいスキルがある」など目的意識がある場合、早い方が希望する道に進みやすいでしょう。
転職回数が多い場合に、採用担当は計画性がないのではというイメージを持ちがちですが、明確なキャリアプランを持って転職するのであれば、マイナスイメージを払拭できるでしょう。
面接時に、目的意識があることをアピールするのがポイントです。
20代で転職回数が多い場合の転職成功のポイント
20代で転職回数が多いと、「すぐに辞めるのでは？」「何らかの問題があるのでは？」と採用担当に警戒される可能性があります。
マイナスイメージを払拭し、採用担当の目にとまるには、転職理由の伝え方など押さえておくべきポイントがあります。
20代で転職回数が多い場合の転職成功のポイントについて解説しますので、参考にしてみてください。
転職理由をポジティブに伝える
転職回数が多い場合、転職理由は必ず聞かれるでしょう。
転職理由によっては、マイナスイメージを持たれる可能性があるので、伝え方を工夫する必要があります。
「前職の人間関係が悪かった」「労働環境が悪かった」など、前職の不満を伝えるのはよくありません。
入社してもすぐに辞めるのではと、採用に抵抗を持たれる可能性があります。
たとえば、人間関係に不満がある場合、「新たな環境で働きたい」などと言い換えられるでしょう。
ネガティブな理由で転職する場合でも、ポジティブな表現に言い換えることで、イメージは大きく変わります。
転職理由では、不満ではなく、転職先での希望などポジティブな面をアピールしましょう。
スキルなどの強みをアピールする
20代で転職回数が多いと、スキルが安定していないと思われる可能性があります。
スキルや強みをアピールできれば、マイナスイメージを払拭できるでしょう。
たとえば、以下のようなアピールが可能です。
- 資格を取得している
- 前職で培った経験やスキル
とくに、転職先で活かせるスキルをアピールできれば、採用担当の目にとまります。
キャリアの一貫性をアピールする
転職回数が多い場合は、キャリアの一貫性をアピールするのがポイントです。
転職回数が多い場合、キャリアに一貫性がないと、計画性なく転職しているという印象になります。
一方、キャリアに一貫性があることをアピールすれば、目的意識があると認識され、転職回数が多くてもプラスに捉えられる可能性があります。
なお、異業種であっても、目的意識があれば、業種の変更は問題にならないでしょう。
履歴書に正しい情報を記載する
転職回数が多い場合でも、履歴書には正しい情報を記載することが大切です。
転職回数が多く、在籍した期間が短い企業がある場合、記載に迷う方もいるでしょう。
ただし、職歴を正確に記載していないことが後々判明すると、採用取り消しになるリスクもあります。
なお、職歴に空白期間があると、面接時などに理由を聞かれることになります。
履歴書に不備があると、面接でつじつまが合わなくなるでしょう。
採用担当の信用を損なわないよう、履歴書には正しい情報を記載しましょう。
まとめ
転職回数が多いと、採用担当からのイメージが悪くなる可能性がありますが、明確な理由を伝えられれば問題にならないケースも多いです。
20代は転職に有利な時期なので、現職が合わない場合や新たにチャレンジしたいことがある場合は、積極的に転職を検討する必要があるでしょう。
転職回数が多い場合、転職すべきか慎重に検討し、対策した上で転職活動を行いましょう。
