就職や転職をする際に、必ず書かなければいけないのが「履歴書」です。
近年ではデジタル化が進んでいることもあり、紙の履歴書の提出が必要な企業というのも少なくなってきました。
もっとも紙であろうと、デジタルであろうと履歴書に関しては絶対に提出しなければいけないものであり「正しい書き方」というのを身につける必要があるのは間違いありません。
そこで今回の記事では、どんな企業の求人に申し込む際にも応用することができる「正しい履歴書の書き方」や基本的な事項について詳しく解説していきます。
履歴書をどのように書けばよいのか悩んでいる、履歴書の正しい書き方を知りたいという人は、是非参考にして下さいね!
正しい履歴書の書き方を項目別に解説
企業の採用担当の人は、毎日数え切れないほどの履歴書に目を通します。
そのため履歴書が正しい書き方で書かれておらず、整理さていない状態のものが手元に来るとストレスを感じて、その履歴書に目を通さず「不採用」にしてしまう場合もあるので注意が必要です。
履歴書を正しく書くというのは、社会人として低限の礼儀であり、面接までにたどり着くためにもしっかり対策をする必要があります。
そこで以下では、正しい履歴書の書き方をよくある「項目別」に分けて解説していくので、是非参考にして下さい。
項目別履歴書の正しい書き方① 写真
履歴書でまず1番最初に目に飛び込んでくるのが「写真」です。
履歴書に使用する写真に関しては、横2.4〜3cm×縦3.6〜4cmのものが一般的になります。
また撮影したものに関しても、必ず3ヶ月以内のもの使うようにして下さい。
使用する写真に関しては、必ず白黒ではなくカラーを使うことで人事の担当の方に好印象を与えましょう。
写真を撮る際に気をつけるべき点は、身だしなみと笑顔の2つです。
服装はスーツやジャケットなど清潔感があるものを着て、笑顔での写真だとかなり好印象を与えることができます。
もし余裕があるのであれば「写真館・スタジオ」などを利用して、履歴書用の写真を用意するのもおすすめです。
また写真が万が一剥がれてしまった時に備えて、裏側に名前を書いておくと親切で好印象を与えることができます。
証明や無理のない笑顔など撮影をしながら教えてもらえるので、効果的な写真を履歴書に使うことができますよ。
項目別履歴書の正しい書き方② 氏名
人によっては氏名という一見簡単に思えるところでも、悩んでしまう項目になります。
特に自分の苗字や名前がかなり複雑で読みにくい漢字の場合です。
表記が難しい漢字の場合、簡単な漢字に書き換えて読みやすくしようという気遣いをされる方もいますが、これはできるだけ避けましょう。
あえて簡単なものにすると相手に不快感を与える場合もあります。
そのため漢字が難しい場合は、そのまま記入して大丈夫です。
また読み方が特殊もしくは難しすぎて読めない名前の場合。しっかりと振り仮名を記載しておけば問題ありません。
履歴書指定の形(ふりがな・フリガナなど)に従って、履歴書に記載をしておけば、問題なく担当の人に読んでもらえるでしょう。
項目別履歴書の正しい書き方③ 住所・連絡先
履歴書には住所や連絡先なども書く必要があります。
特に住所に関しては、住んでいる場所によって文字数も多くなる場合があるため、いつものクセで簡単に書くという人もいるのではないでしょうか。
しかし採用してもらおうという企業の人に対しては、正確な情報を伝えなければいけません。
入社してから履歴書の住所は簡略化したもの(番地やマンション名の省略)だと分かると、後から修正などの手間も必要になってしまいます。
- 住んでいる都道府県
- 番地
- マンション・アパート名
特に番地やマンション・アパート名は省略しがちなので注意しましょう。
また履歴書に記入する連絡先については「必ず日中でも連絡が取れる連絡先」を記入するようにしましょう。
自宅に電話がある人の場合、携帯電話よりも自宅の方が良いのではと考えて自宅の連絡先を記入する人も多いですがこれはあまりおすすめできません。
履歴書をみて電話をかけた場合、すぐにでも繋がらないと印象を悪くしてしまう可能性があります。
そのため日中でもすぐに電話を取る事のできる携帯電話番号を記入して、自宅のものは予備などに使うと良いです。
項目別履歴書の正しい書き方④ 学歴・職歴
履歴書を制作していると、1番悩むのが学歴と職歴なのではないでしょうか。
どこの時点までさかのぼって書く必要があるのか(小・中・高)など、不安になるのが学歴・職歴に関してです。
まず学歴に関しては、原則最終学歴の1つ前から書くのが一般的になります。
大学卒業の方ならそのまえの出身高校の入学年度から書いておけば、特に問題はありません。
また学歴を書く際には、自分の大学・在籍していた学部・学科・専攻もしっかり書くのがおすすめです。
企業によっては在籍していた大学、学部、専攻をしっかりみて適正を判断する場合があります。
そのため学歴を書く際には、抜けている情報がないようしっかり書き込んでください。
また入学と卒業年度もしっかり明記しておきましょう。
一方で職歴に関しては、原則過去に就業した企業などをくまなく書いてください。
企業はどういった職業の経験、業務、ポジションについていたのかというのをできるだけ詳しく知りたいのが一般的です。
会社名だけではなく、在籍していた部署や担当業務なども分かりやすく簡潔に書いておくと、採用担当の人に好印象を与えることができます。
項目別履歴書の正しい書き方⑤ 資格や免許
希望している業界や職種によっては、資格や免許の記載も正しく書く必要があります。
その際には必ず資格や免許の「正式名称」を、履歴書へ書きましょう。
例えば、多くの人が所有しており書く確率の高い「自動車免許」に関しても、正式名称は「普通自動車第一種運転免許(AT限定)」であり一般的な呼ばれ方である「普通自動車免許」とは少しだけ異なります。
このように資格や免許を持っている人にしか通じない略称などもあるので、履歴書に書き込む際には、必ず正式名称を調べてからにしてください。
また人によっては応募している企業に必要な資格や免許を取得するために、勉強しているという人も多いのではないでしょうか。
そういった場合、応募企業に関連しているのであれば、取得予定と添えて記入をしても大丈夫です。
取得の為に努力していると好印象を与えることができるので、積極的に書き込みましょう。
項目別履歴書の正しい書き方⑥ 志望動機・自己PR
志望動機・自己PRは履歴書の中でも、一番重要と言っても過言ではない項目です。
- なぜその会社でなければいけないのか
- なぜその職種を希望しているのか
- 自分がどういった面から役に立てるのか
履歴書の項目は限られているので、上記のポイントをおさえて簡潔に分かりやすく志望動機や自己PRを書きましょう。
項目別履歴書の正しい書き方⑦ 本人希望欄
履歴書には本人希望欄という項目があります。
ここには希望する職種や、働くにあたって絶対に考慮して欲しい条件などを書いて下さい。
例えば家族の介護をしている関係で、老人ホームへの送り迎えが必要な方や、子どもの幼稚園の送り迎えが必要な方など、絶対に外すことのできない条件というのは人それぞれです。
特にない場合は「貴社の規定に従います」と書いておけば大丈夫です。
もっとも絶対に希望が通ることを前提で、いくつも希望を書くのではなく働くにあたって絶対に必要なものだけにとどめておきましょう。
項目別履歴書の正しい書き方⑧ 健康状態欄
健康状態欄で企業が確認したいのは、働くにあたって問題はないかということです。
そのため持病がある人でも、働く予定の部署や職種で働くにあたって問題が無ければ「良好」と書いても問題ありません。
もっとも働く上で支障になる、もしくは考慮して欲しい持病がある場合は、しっかりとその旨を書いておきましょう。
持病があるにも関わらず、その旨を隠すのはNGです。
項目別履歴書の正しい書き方⑨ その他
履歴書には他にも以下のような項目もあります。
- 趣味・特技
- 通勤時間
- 扶養家族・配偶者
- 長所・短所・性格など
これらの項目は基本的に大きく選考に影響することはないので、箇条書きで分かりやすく書いておけば大丈夫です。
履歴書を正しく書くために注意したいポイント
ここまで項目別に履歴書を正しく書くためのやり方を解説してきました。
もっとも他にもどういったペンを使えばいいのかなど、細かい点ではありますが注意したいポイントはいくつかあります。
そこで以下では、履歴書を正しく書くために注意したいポイントを解説していくので、是非参考にして下さい。
履歴書には黒のボールペンを使用
履歴書を書く際には必ず黒のボールペンを使いましょう。
油性と水性で悩む人がいますが、にじまなければどちらでも大丈夫です。
書き間違えは新しい紙でやり直そう
ボールペンを使うと書き間違ってしまった時に、修正ペンで直せばいいのか悩むかたも多いのではないでしょうか。
履歴書で書き間違えをしたら修正ペンは使わないで、新しい紙でやり直しましょう。
先に別の紙に下書きなどを用意して、それを見ながら書くと書き間違えを防ぐことができるのでおすすめです。
空欄はNG
履歴書の欄によっては書くことがないという人も多いです。
特に資格や免許などを有してない人は「なし・特になし」と書いておきましょう。
空欄にしていると書き忘れか判断できないため、履歴書を見る担当の人を混乱させてしまいます。
必ず見直しをする
1度書いた履歴書に関しては、必ず見直しをしましょう。
時間があるのであれば、1度書いてから時間を置いて見直すと自分のミスを発見しやすいです。
手元にコピーを残しておく
1度作った履歴書はコピーを残しておきましょう。
自分が書いたことを全体に面接で話が進んでいくので、確認できるものを手元に残しておくと安心です。
正しい履歴書の書き方をマスターしよう
今回紹介した正しい履歴書の書き方と注意点をおさえることで、どこにだしても問題ない履歴書を書くことができます。
面接も重要ですが、そこにたどり着くための履歴書で落とされてしまっては自分のアピールなどをすることもできません。
正しい書き方は1度マスターすれば、その後履歴書で困ることはありません。
ぜひ今回の記事を参考にして「どこにだしても大丈夫な履歴書」をつくってくださいね!